もりぐち清水会病院

★課題の準備にかかる手間を削減したい
Q. はじめに、リハサプ導入前に抱えていた課題について教えてください。
失語症は患者さん毎に症状が大きく異なるため、その方の症状に合わせた課題の準備が必要です。
しかし、一人一人にあった課題を提供しようとすると、どうしても準備に時間がかかってしまいます。
特に、かな文字チップの準備が大変です。音韻課題は失語症のリハビリで重要ですが、リハビリ中に各単語で必要な仮名を探し出そうとすると、それだけで結構時間がかかってしまいます。また、構文課題として、助詞や単語の文字を並べ替える素材を作るのにも非常に時間がかかっています。
一方で、リハビリ業界全体としていえることかと思いますが、残業時間を出来るだけ削減していこうという流れもあり、なかなか十分に準備時間を確保することが難しく、そのあたりがとても課題として感じていました。
そのほかの点では、代行者が担当と同様なレベル設定やヒント提示方法等、治療の提供に差があったことも課題でした。
少しでもこういった課題が解決出来たらいいなと考えて、リハサプを体験導入してみることにしました。
★患者様がより楽しめるリハビリの提供
Q.実際に使ってみた感想を教えてください
体験導入してみてよかったと感じた点は、患者様が楽しんで実施してくれたことです。色付きの絵があったり、音が出たりするので、紙を用いた机上課題では拒否感がある患者様でもアプリだとより楽しみながら実施していただけることがありました。
課題のバリエーションについても、名詞だけでなく動詞や、形容詞の絵カードもあり、より多くの種類の課題を提供できるようになったことは魅力に感じました。
★準備時間の削減とリハビリ実施量の増加
Q. 準備時間など業務への影響どうでしたか。
リハビリで使用する課題はST室に置いてあるのですが、以前は病棟でのリハを行う前に患者さんに必要な課題を取りに戻る必要があり、それだけでST一名当たり1日10分、ST13名で1日130分、月にすると50時間以上削減ができる可能性がありました。もともと、移動時間について課題感が大きかったわけでないのですが、アプリを使ってみてとても楽になったと感じています。

また、リハビリ中に実施できる問題数も非常に多くなったと感じています。
例えば、ワードピクチャーマッチングの課題だと、従来は絵カードを探し出し、その場に並べて、問題が解き終わったらカードを片付けて、という作業だけで数十秒かかってしまっていましたが、リハサプを使うとその作業が一瞬でできてしまいます。そのため、限られた単位数の中で、より多くの問題が提供できるようになりました。
そのほかにも、もともと課題に感じていた仮名文字チップの準備や構文課題の作成の手間がなくなった点や、代行時にいつもと変わらないリハを提供できるようになったのが助かっています。
Q. リハビリの効果としてはどう感じていますか。
私たちは、リハサプを教材として使用した際の、訓練効果について2名についてSLTAで評価を行い、言語機能の向上が得られることを確認しました。症例1では主に、まんがの説明、動作説明、漢字・単語の書き取りが、症例2では仮名・単語の音読や短文の理解、文の復唱などの向上が見られました。
幅広い言語課題ができるため、様々なタイプの失語症に対応できそうです。

従来の紙媒体をもちいた効果と単純に比較することは難しいですが、リハサプでは、普段行っている治療内容と差異ないものができ、十分な訓練効果を引き出せることができると感じています。アプリを使用することで限られた単位数でより多くの問題を実施できることを考えると、リハビリ効果の促進につながる可能性はあるかと考えています。また、直接患者から聞いた例は少ないですが、均一の質のリハビリ提供は、患者様のストレスや不満等のトラブル回避にもつながると思いました。
このような業務負担の軽減、患者様が楽しめるリハビリの提供、リハビリ効果の促進の3点から導入していこうという判断になりました。
★更なる業務の効率化に向けて
Q. 今後リハサプに期待する部分があれば教えてください
間違ったことが認知しづらい方もいらっしゃるので、誤答時に音が出ることを選べたりすると良さそうです。あとは、50音表などがあると、ST室以外でリハを行うときに便利かと思いました。音声についてはどうしても機械音ぽさがあるときがありますが、一緒にいるSTが適宜一緒に読んだりしながらうまく活用していきたいと思います。
こうしたツールのアップデートにより、さらに現場での業務負担が軽減できるかと思います!
医療法人清水会もりぐち清水会病院
https://seisuikai.net/iryo/moriguchi-seisuikaihp/
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